2012年12月27日木曜日

アニメで振り返る2012年


自分の備忘録としても、2012年のアニメを振り返っておこうと思います。
各クールで、それぞれ印象に残ったのを選んでみました。なるべく簡潔に。


【1月〈第1クール〉】
偽物語
待望だった西尾維新原作「化物語」の続編。シリーズでも特にとりとめない会話劇が続く上下巻をうまくまとめてた。歯磨きは地上波にのせて良かったのかね、わりと伝説。OPの二言目、白金ディスコはキャラソンの最高峰。BD買いました。

Another
綾辻行人原作のホラー小説のアニメ化。さすがのP.A.WORKS 、雰囲気含めてかなりホラー。アニメだからできる、あの感じ、ね。「Anotherなら死んでた」がネット流行語大賞17位を受賞するくらい、あっけなく人死んでましたね…

ブラック★ロックシューター
TVアニメは初。一枚の絵から歌ができて、とうとうここまで。現実世界の女子同士ドロドロ展開はさすがの岡田磨里。裏世界は、手で描いてるようにしか見えないサンジゲンによる3DCG。あの薬莢とマカロンが飛び交う様は必見。

あとは、、ご当地アニメとして鴨川の「輪廻のラグランジェ」や小諸の「あの夏で待ってる」も青春ばりばりだったし、「夏目友人帳 肆」はシリーズの区切りとして素晴らしく泣けた。他にもこのクールはいろいろありすぎて書ききれないー!


【4月〈第2クール〉】

氷菓
推理作家米澤穂信の古典部シリーズを京アニがアニメ化。日常の些細な謎に「私、気になります!」と疑問をもつヒロインと省エネ主人公のちょっぴりほろ苦い青春ミステリ。つかず離れずの古典部4人の雰囲気がたまらない!BD買ってます。

坂道のアポロン
このマンガがすごいにも選ばれてる小玉ユキの青春漫画が原作。渡辺監督と菅野ようこというカーボーイビバップのコンビ。ジャズがテーマで、演奏シーンは音にも映像にも究極までこだわっていてまさに鳥肌。音楽好きなら絶対みるべき。

LUPIN the Third ~峰不二子という女~
TVシリーズとしては27年ぶり。もちろん昨年からの新キャストはさすがの演技。とにかくスタイリッシュでカッコイい画なのと、より原作に近く官能的な感じでレギュレーションってなに?という思い切りの良さ(笑)OPもステキだったなあ。

あとは、、「Fate/Zero」の2クール目は圧巻だったし、「アクセルワールド」もラノベらしい展開でスタート。「つり球」はまさかの真面目釣りアニメで中村監督の新しい一面。「這いよれ!ニャル子さん」はもちろん(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!


【7月〈第3クール〉】

ココロコネクト
声優すげーその①。庵田定夏原作のラノベ、キャラ原案の白身魚はけいおんの堀口さん。ヒトランダム編では人格入れ替わりという古典的な現象を声優たちの巧みな演技力でカバー。全編に渡ってココロとココロのぶつかり合いがものすごい。BD買ってます。

TARI TARI
声優すげーその②。P.A.WORKSによる花咲くいろは路線の青春合唱ストーリー。江ノ島が舞台。歌でも選んだというキャスティングにより、合唱シーンがほんとにステキ。甘酸っぱい青春と、それをとりまく大人たちがまたいい味だしてて泣く。

夏雪ランデブー
声優すげーその③。河内遙による女性向けマンガ原作、花屋が舞台で登場人物はほぼ3人。松尾監督の十八番であるプレスコで、声を先に録音し後から画をつけている。だからこそ、一流声優による本物のリアルな演技、息づかいが思う存分楽しめる。

あとは、、「ソードアートオンライン」はここから二期にわたって熱くせつなく展開。「人類は衰退しました」は独特な空気感で田中ロミオワールドを再現。「ゆるゆり♪♪」「DOG DAYS'」は安定の二期。「じょしらく」はさすがの久米田さん。


【10月〈第4クール〉】

PSYCHO-PASS サイコパス
踊る大捜査線の本広総監督、BLOOD-Cの塩谷監督、まどマギの虚淵玄脚本によるオリジナル、このメンバーでアニメ作って面白くないわけがない!近未来、警察、黒服スーツ、組織、正義と法、、攻殻機動隊を乗り越えるI.G.の新作。超面白いし、まだ半分なので是非。

ジョジョの奇妙な冒険
言わずと知れた名作がとうとうTVアニメ化。全26話予定で第一部、第二部か?実力派声優陣で固めて、演出もビビッド。あの膨大な名台詞を限界まで凝縮してものすごいスピードで展開していく。原作重視の擬音演出や効果音も高まる。OPは神風動画による3Dで圧巻。

中二病でも恋がしたい!
ハルヒの石原監督率いる京アニチームが自社レーベルのラノベをアニメ化。中二病を捨てたはずの主人公と中二病全開なヒロインが出会って起こるドタバタ。とにかく中二病押しかつ、ちょっぴり切ない感じも。京アニらしいキャラの立て方でそれぞれ魅力たっぷり。画はさすがの京アニ。

あとは、、「ひだまりスケッチ×ハニカム」は相変わらずあったかすぎて涙涙。「絶園のテンペスト」「K」みたいなバトル物だったり「となりの怪物くん」「好きっていいなよ。」「神様はじめました」などラブストーリーもたくさん。「To LOVEる ダークネス」は相変わらずギリギリライン。「マギ」とか他にもたくさん!大晦日には「猫物語(黒)」も放映!


【2012アニメ映画】

ももへの手紙
Production I.G.による心温まる作品。人狼の沖浦監督、もののけ姫の安藤作画監督、魔女の宅急便の大野美術監督をはじめ、作画もそうそうたるメンバー。声優も優香や西田敏行らみんな熱演。亡くなったお父さんが残した手紙、引越し先で起こる不思議なこと、大切な人に大事なことを伝える、という人と人の繋がりを再確認させられる感動大作。泣くよ、泣いたよ。

おおかみこどもの雨と雪
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督の最新作。前作でとびきりのエンターテイメントをみせてくれた監督が、次なるテーマとして選んだのが「子育て」。こどもはどうやって成長するのか、子育てとはなにか、子どもの目線、母親の目線といろいろな見方が出来るとともに、3Dで動く背景や動物が走る様がとっっっても綺麗に描かれてます。すべてのセリフ、すべてのカットに意味がある、細田監督渾身の作品。BD買おう…

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前後編
言わずと知れた、2011年最も話題を呼んだと言って差し支えない作品の劇場版第1弾。と言っても新作ではなく、TVシリーズを全部そっくり劇場版にしてしまうという構成。ところがどっこいさすがのシャフト、脚本の虚淵さんがほぼ新作だろとびっくりしたというレベルで作り直してます。ストーリーはほぼ同じだから使い回せば良いものを、カット割りはもちろん劇伴までかなり作り直していていて、初めての人も二度目の人も楽しめるサービス。大晦日に一挙上映会、そして来年には新作の続編が公開予定です。

劇場版 TIGER&BUNNY -The Beginning-
2011年、まどマギと双璧をなしたのがタイバニで、その劇場版の第1弾が本作。まどマギと同じくTVシリーズのエピソードを振り返るとともに後半は新エピソードになっている。虎徹とバーナビーの出会いとぶつかり合い、事件を通しての関係の変化、やっぱ男が観ても熱いんだよ!(笑)テーマソングはUNISONのリニアブルーを聴きながら。オリオンをなぞるに引き続き、心躍る名曲です。同じく来年続編公開予定。

009 RE:CYBORG
言わずと知れた石ノ森章太郎原作のサイボーグ009を、Production I.G.の神山監督と3DCGで今最も熱いサンジゲンがタッグを組んで現代に蘇らせた力作。最初から最後まで3GCGで作られている本作、注目すべきはなんと言ってもセルルック、作画にしか見えない!加えて、スローモーションや動く背景、加速装置の表現等3DCGにしか出来ないことも多数。また、3D視聴を想定して作られているので是非映画館で見て欲しい!アニメの歴史、変わったよ。ほんとに。

ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q
やはり2012年の一大事件だったのは間違いなくこれ。前作「破」から2年、待望だった本作は、世界最速同時上映として0時からバルト9全スクリーン占拠するなど前代未聞の盛り上がり。内容は、まさに開いた口が塞がらないような展開。前作「破」のポカポカ展開からは想像もつかないような、まさに「エヴァ」だった…!うーん、まだまだネタバレできない…これまで観てきてまだ観てない人は何としてでも観るべき。そして続編観るまでは死ねない!


あと観たのは「図書館戦争 革命のつばさ」。現代社会にも警鐘をならすような観てて気持ちいい感じだったなー。もちろん胸きゅんも。堂上教官ーーー!でもあとは観れてない…
他にも、ベルセルクが圧倒的クオリティで続々公開されたり、ストライクウィッチーズBLOOD-C青の祓魔師など人気TVシリーズの映画化、ONE PIECE FILM Zは貫禄の記録的な売上で公開中だったり、伏 鉄砲娘の捕物帳アシュラねらわれた学園など上質なアニメーションが多く、まさにアニメ映画の当たり年でした。


【2013年】
・TVアニメ
第1クールでは、京アニのたまこまーけっと、ストパンチームのビビッドレッドオペレーションなどのオリジナル新作あり、ラブライブまおゆう魔王勇者などの待望のアニメ化あり、みなみけ僕は友達が少ないちはやふるなどの待望の続編ありで盛り沢山。俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる問題児が異世界から来るそうですよ?などのラノベ作品、新房監督×シャフトのささみさん@がんばらないなど含めていろいろ。
第2クールも、ハイクオリティなPVが話題の進撃の巨人だったり俺の妹がこんなに可愛いわけがないの二期だったりいろいろ決まってそう。

・アニメ映画
映画も引き続き大豊作の予感でTVシリーズの劇場版がたくさん。HUNTER×HUNTERドラゴンボール銀魂などのジャンプ勢をはじめ、とある魔術の禁書目録シュタインズゲートスタードライバーモーレツ宇宙海賊花咲くいろは魔法少女まどかマギカTIGER&BUNNY -The Rising-あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らないと怒涛の映画化。傷物語やエヴァ新劇場版の最終章、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||も公開予定。そして待望のアニメ化として聖☆お兄さん、さらにはジブリの風立ちぬかぐや姫の物語の二本立て、新海監督の言の葉の庭と、もう、どうしたら良いんだろうねって感じです。まだまだ未知数な楽園追放魔女っ娘クラシカル(仮)AURAとかも含めて、楽しみすぎるなぁ…


【まとめ】
長い…だんだん長くなってしまった…
もちろんここに書けなかった作品が面白くないわけではないです。ちゃんと観れてないのもたっくさんありますので。。


アニメを面白く観るこつとしては、「人気だから」「話題だから」観るだったり、「つまらないらしい」「駄作らしい」から観ないだったりを極力やめることだと思います。

んなの、観なきゃわかんねーんだよ!

人がどう思うかより、自分がどう思うかなんでね。

個人的には、どんな作品もたくさんの人間が真剣に、死ぬ気で作っていると信じてます。
駄作を作ろうと思って作ってる人なんて絶対いないんだよ。
だから、その作品のどこが面白いのか、また、面白いだろうと思って作られてるのかを考えながら観てると、どんな作品だって観れるので。

桃井はるこ曰く、オタクは本来「受けの文化」らしいです。
向こうから「投げられたもの」をまず受けて、じっくりあれこれ考えるのであって、受けもしないでこれは駄作だ!これは違う!と投げ返すもんじゃないよ、ってことなのかな?

まあ、好みは人それぞれ、いろいろあるだろうし、そんなこと考えずともこれは面白いこれは面白くないと好き勝手言うのもまた消費者として正しい姿ですが!


……では、この辺で、そろそろ5000文字越すんで終わりにします。。

来年も、楽しいアニメを楽しくみれますように。
良いお年を。

0 件のコメント:

コメントを投稿